前編「“なんか違う”の正体と、おしゃれな人の秘密」

「なんか違う」の正体

「これ、かわいい!」と思って買ったのに
家で着てみたら——なんか違う

しかもそれが3回くらい続くと、「もう何買えばいいのかわからん…」ってなるやつ(昔の私)
「あれ、私ってこんなにセンスなかったっけ?」って、地味に傷つくやつ

そんな“ちょっとした後悔”が重なると、
だんだん服を選ぶのがめんどくさくなってくる

でも実は、ほんの少し気にするだけで、買い物ってちょっとラクになる

今回は、販売員時代の記憶を引っ張り出しながら、「買い物上手な人が自然とやってる、小さな工夫」について書いてみた

服選びは、“予習”がカギ

販売員の時は毎日いろんな服を見て、売って、試着してもらって……を繰り返すうちに
自然と服に関する“データ”が頭にたまっていった

たとえば:
• 一見なんてことない服が、着るとバチバチに映える
• お客様の試着を見て「こっちの色もアリかも」と気づく
• 低身長さんが着るとめちゃくちゃ可愛い丈感

さらに、販売員は“数ヶ月先の入荷情報”も知ってるから「今はやめとこう」とか「これを軸に秋コーデを組もう」とか、
服を選ぶための“予習”ができてる状態だった

そりゃあ、服選びがうまくて当然

一方で、一般の人はどうだろう?

突然ふらっと買い物に行って、
数分〜数十分で「これ、買う/買わない」を判断してる

……これって、実はめちゃくちゃ難しいことしてるよな〜って。
(販売員だった私もその買い方はハイレベルすぎてようできん)

「買い物前に“アンテナ”はってる?」

私はよく「戦略的に服を考えよう」と言うけど、四六時中ファッションのことばかり考える必要はない

大事なのは、“アンテナをはる”こと

私はよく、「この人のTシャツのゆるさ、好き」とか「このバランス、なんか真似したいかも」って、アイテムそのものより“雰囲気”で記憶してることが多くて

……でも、あとで見返して「これの何が良かったんだっけ?」ってなるやつもある(あるある)

だから最近は、気になったものはメモしたりスクショしたりして、
なんとなくでも“引っかかったポイント”を拾っとくようにしてる

買い物に行くよりも日々のそんな“地味で小さいピース集め”に時間を費やしている(田舎に住んでる定め)

最近思うのは、おしゃれに見える人は
センスはもちろんなんだけど
『拾い集める力』があるのかもなぁ、なんて……ふと、思ったりする

【気にしておくだけで、買い物はもっとラクになる】

何も考えずに服を買うより、
「自分は今、何がほしいか」
「どんな雰囲気になりたいか」——

それをちょっとだけ気にしておく
すると買い物当日、
すでに小さなピースが集まってるから
不思議と気持ちに余裕がある

その“なんとなく気にする”って感覚が、
私にとっての“アンテナ”なんじゃないかな、と思ってる

“似合う”って、
ちょっとずつ育っていくものなのかも

たまに迷子になるけど、経験値はちゃんとたまってる


進化は、ある日突然くる
……ポケモン初代世代より

販売員時代は、毎日服のことばっかり考えてたけど、

今は「おやつ何にしよう…」「オムツはどこが最安値か…」の方がよっぽど重要案件。

でもその隙間でふと「あのパンツよかったな」って思えたなら、
それってもう立派な“アンテナ”だと思う。

アンテナって聞くと、なんか意識高そうだけど——
私のアンテナ、たぶん耳かきサイズ。

丁寧な暮らしって何でしょうか?(真顔)

でも、この耳かきサイズのアンテナでも、ちゃんと効いてるって信じてる。

ピースは、いつも日常に転がってる。

街ゆく人をつい真剣にチェックしてしまうのは、販売員時代の名残かもしれない。


あの頃、いつだってお客様からヒントをもらってたから。

日常の中にピースを見つけた日は、
気軽に「それ、どこのですか?」って
聞ける陽気さは持ち合わせていないので、少しでも鮮明に記憶に残そうとする私は、確実に顔がゴルゴになってる。

ゴルゴ顔でガン見した服をあとで検索してるうちに、
気づけば全然関係ない推しのYouTubeに辿り着いてることも多々あるけど——
(アンテナ張ってるつもりが、気づいたら推しに全力だったりする)


私のアンテナは、今日も元気です。