後編「“めんどくさい”の先にあった、服選びの自由」

試着も返品も、私はわりと平気でやっちゃう派なんだけど
「めんどくさ……」って感じる気持ちも、めちゃくちゃよくわかる。

今回は、“少しでも迷いを減らすためのヒント”を私なりにまとめてみた

「なんか違う」の正体と、“アンテナのはり方”について書いた前編はこちら↓

「聞けばわかる」で終わらせない

「丈って、どのくらいですか?」
「ブルベ夏ですけど着れますか?」
「身長156cmでも大丈夫ですか?」

——これは、インスタライブやDMでよく届く質問たち

気軽に聞ける時代だからこそ、“聞けばすぐわかる”って思っちゃう
でも、ふと思うことがある。

それ、もしかしたら“聞く前にできること”があるかも

メジャーを持って測るって、実はファッションの第一歩

「誰かに聞けばわかる」っていう思考に頼りすぎると、
いつまでも“自分の感覚”が育たない気がしてて


サイズ感は“経験値”で育つ

今は、画面の向こうに“なんでも答えてくれる人”がいるから、
ついつい、どんな小さなことも聞きたくなっちゃう

でも、「似合うかどうか」って、誰かが決めるものじゃない

サイズに関しても、「合うかどうか」は
メジャーさえあれば、だいたい見えてくる

ネットショッピングで失敗しないために
「測る」は、当たり前にしていきたい習慣

写真だけじゃ絶対にわからないサイズ感
だから私は、「お気に入りの服をメジャーで測ってメモしておく」
っていう癖がすごく効くと思ってる

たとえば:

  • 丈:95cmくらいが私のベスト
  • 身幅が50cm以上あると、ゆるっと見える
  • 肩幅は、このジャケットでぴったりだった

こういう “自分だけの基準” があると
サイズ表を見たときに迷わなくなる
(あとで「なんでこれ買ったんだっけ…?」って自問する夜が減る)

ネットで服を買うのは、“イメージの戦い”

返品代がもったいない……って悩む人、多いと思う
でもそれならなおさら、失敗を減らすために何ができるか、ちょっと考えてみてほしい

ネットで服を買うって、つまりは

“イメージの戦い”

「届いたらこう見えるかな」っていう、ちょっとした想像力が大事になってくる
その力は、“細かい観察”からついていくもの

• 商品画像をよーく見る • 素材・色・洗濯表示までチェック

(気づけば画面に穴が開きそうなくらい拡大してる。あるある)

自分の手持ち服と比べて、実際に測ってみる
——そのくらいのことをちょっと続けていくだけで

「あれ?なんか失敗減ってない?」ってなると思う

とはいえ、不安ならH&MやZARAみたいな返品無料の“試せるショップ”から始めてみるのもアリ
失敗してもOKな環境で、どんどん経験値を積めるのが強み
(1周まわって“H&M・ZARA芸人”として雛壇に座ってる未来が見える)

それでも「めんどくさい…」と思う日だってある
そんなときは、無理せずユニクロで“しっくりくるやつ”を探すのも全然アリ


“めんどくさい”の先に、服選びの自由がある

今って、わからないことがあったら、
すぐ誰かに聞ける時代

でもそれって、「自分で調べる前に、あきらめてる」ってことでもある

返品方法も、サイズの見方も、ちゃんとググれば答えは出てくる
その「小さな一歩」が、ファッションをもっと自由にしてくれる

“服を着る”って、結局 “自分を知る”こと。
いきなり全身を知るのは難しくても——

「自分のベスト丈」や、「ちょっと盛れる身幅」みたいな、“小さな気づき”の積み重ねで
「これならいけるかも」って思える瞬間は、ちゃんと増えていく


というわけで、たどり着いたのは——
「メジャーは地味。でも、最強。」

もちろん、

測ったって失敗することもある。
「うん、丈OK!……でも着たら謎に似合わん」なんてこと、しょっちゅうある。

でもそれも含めて、ファッションはトライアンドエラーの連続。
その数が多ければ多いほど、
自分との距離”が近くなる気がしてる。


服を測るって、たぶんちょっと面倒だし、
「そこまでやる?」って思う人もいるかもしれない。
(夜中にクローゼットに籠り、測りながらぶつぶつ言ってる姿は絶対に誰にもみられてはいけない)


でも、失敗しても「なんで合わなかったんだろう?」って考えられるし、
成功したら「お、わたしやるやん」って思える。

どっちに転んでも、それは紛れもない“経験値”


だから私は今日も、商品ページを開いたら、メジャー片手に、謎のプロファイリングを始めてる。


「これは身幅52cm、丈95cm。……で?どうなる?」


この地味な相棒と一緒に、

“おしゃれの成功体験”をひとつでも増やしていきたい。

今日もどこかで
私のように、スマホ片手にメジャー巻いてる同士がいると信じて
そっとクローゼットの前でスタンバイしてる(深夜)